身分証明書の取得方法!どこで取れる?何に使う?

「身分証明書」とは、市区町村役場で発行される公的な証明書で、主に以下のような事実を証明するものです。

  • 成年被後見人や被保佐人ではないこと
  • 破産宣告を受けていないこと

つまり「法律上の行為能力に制限がないこと」を証明する書類です。

日常生活で目にする運転免許証やマイナンバーカードとは異なり、特定の許認可申請や資格登録で必要になるケースが多い証明書です。

目次

身分証明書が必要になる場面

  • 各種営業許可申請(住宅宿泊事業法)
  • 成年後見制度や資格登録に関連する手続き

特に許認可や資格登録時に「役員や管理者が破産者や成年被後見人でないこと」を証明するために、提出を求められます。

どこで取得できる?

身分証明書は 本籍地の市区町村役場 で交付されます。住民票のある住所地ではなく「本籍地」がポイントです。

例:住民票は東京都渋谷区・本籍は神奈川県横浜市→取得できるのは横浜市役所(または区役所)

※遠方に本籍がある場合は、郵送請求で取得可能です。

取得方法

窓口での取得

  1. 本籍地の市区町村役場に行く
  2. 「身分証明書交付申請書」に必要事項を記入
  3. 本人確認書類(運転免許証など)を提示
  4. 手数料(300円前後が一般的)を支払って交付

郵送での取得

  1. 本籍地の市区町村役場に「身分証明書交付申請書」を郵送
  2. 手数料分の定額小為替(郵便局で購入)を同封
  3. 本人確認書類のコピー、返信用封筒(切手貼付・住所記載済み)を同封
  4. 数日後に役所から証明書が返送される

代理人が請求する場合

  • 本人が役所に行けない場合、代理人による請求も可能です。
  • この場合は 委任状 と代理人の本人確認書類が必要になります。

注意点

  • 本籍地以外の役所では取れない(住民票の住所と混同しやすい)
  • 有効期限が設けられている手続きが多いため、提出直前に取得するのが安心

まとめ

  • 身分証明書は「本籍地の市区町村役場」で発行される
  • 各種許認可申請に必要
  • 窓口・郵送・代理人による請求が可能
  • 住民票の住所地ではなく「本籍地」でしか取れない点に注意

行政手続きで必要になる場面は限られていますが、いざ必要となった際に運転免許証やマイナンバーカードなどの書類とご認識されることも多く、「どこで取ればいいのかわからない」と戸惑う方が非常に多い書類です。

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